はじめに

この記事では、Vitextra Organizational Chart Web パーツを SharePoint Online ページに配置し、プロパティ ペインで構成する方法を説明します。必要な API アクセス許可の承認から、グラフ モード、レイアウト、従業員カードの属性、フィルター、エクスポート形式の選択までを取り上げます。Organizational Chart パッケージが、テナントのアプリ カタログにすでに展開されていることを前提としています。

💡 ヒント
Web パーツがまだサイトで使用できない場合は、先に展開してください。KB10035. クラウドベースの製品のインストールを参照してください。Web パーツの機能の概要については、KB10232. Organizational Chart: ソリューションの概要を参照してください。

前提条件

Organizational Chart は、Microsoft Graph API を通じて Microsoft Entra ID から従業員データを読み取ります。そのため、次のアクセス許可がテナントで承認されて初めて、Web パーツはグラフを作成できます。

アクセス許可用途
Directory.Read.Allディレクトリ構造と、上司と部下の関係の読み取り
User.Read.Allユーザー プロファイルと従業員の写真の読み取り
Presence.Read.Allカードへの Microsoft Teams のプレゼンス状態の表示

アクセス許可の要求は、パッケージの展開時に自動的に登録されます。承認するには、グローバル管理者または SharePoint 管理者が SharePoint 管理センターを開き、Advanced (詳細) → API access (API アクセス) に移動して、Microsoft Graph の保留中の各要求を選択し、Approve (承認) をクリックします。

SharePoint 管理センターでの Microsoft Graph アクセス許可の承認

SharePoint 管理センターでの Microsoft Graph アクセス許可の承認

❗ 重要
アクセス許可が承認されるまで、Web パーツは従業員を読み込めず、グラフの代わりにエラーが表示されます。Presence.Read.All だけが不足している場合は、グラフは動作しますが、プレゼンス インジケーターは表示されません。

Web パーツをページに追加するには、そのページに対する編集アクセス許可が必要です。通常は、サイト所有者またはサイト メンバーのロールです。

ページへの Web パーツの追加

  1. グラフを表示するページを開き、右上の Edit (編集) で編集モードに切り替えます。
  2. Web パーツを配置する場所にポインターを合わせ、丸い + (新しい Web パーツの追加) ボタンをクリックします。
  3. ツールボックスで Org Chart と入力し始め、一覧から Web パーツを選択します。

Web パーツがページに追加され、既定の設定で会社全体のグラフがすぐに作成されます。

Organizational Chart Web パーツの追加

Organizational Chart Web パーツの追加

💡 ヒント
横向きのツリーは、広いスペースがあるほど見やすくなります。ズームアウトしなくても複数のブランチを並べて表示できるよう、Web パーツは全幅のセクションまたは 1 列のセクションに配置してください。

Web パーツの構成

Web パーツを選択し、鉛筆 (Web パーツの編集) アイコンをクリックしてプロパティ ペインを開きます。設定は、以下のグループに整理されています。

Web パーツのプロパティ ペイン

Web パーツのプロパティ ペイン

Behavior (動作)

  • Chart Mode (グラフ モード) — グラフの起点です。
    • Entire Company (会社全体) — グラフのルートは、Microsoft Entra ID で上司が割り当てられていない従業員 (通常は CEO) で、その下に階層全体が表示されます。
    • Employees reporting to specific user (特定のユーザーに報告する従業員) — 特定の 1 人を起点に、その人に (どの階層でも) 報告するすべての人を表示します。このオプションを選択すると Person (ユーザー) ピッカーが表示されます。名前を入力し始めて、従業員を選択します。ユーザーを選択するとすぐに、グラフが再構築されます。
  • Alignment (配置) — グラフのレイアウトです。Horizontal (横向き: パンやズームが可能な上から下へのツリー) または Vertical (縦向き: 狭い列やモバイル画面に適した、インデント付きのコンパクトなリスト) を選択します。
  • Levels to Display (表示するレベル) — ページを開いたときに展開される階層のレベル数です。1 ~ 10 で指定します (既定値は 3)。それより深いレベルは、訪問者が展開するまで折りたたまれたままです。
  • Display Search Box (検索ボックスを表示) — グラフの上の検索ボックスを表示または非表示にします。

📝 注
Employees reporting to specific user モードでは、ユーザーを選択するまで、Web パーツに User not defined というメッセージが表示されます。選択したアカウントがその後ディレクトリから削除された場合は、代わりに User not found in Azure AD というメッセージが表示されます。別のユーザーを選択するか、Entire Company に戻してください。

Filter (フィルター)

このグループでは、グラフに含める従業員を制御します。

  • Advanced filtering (高度なフィルター処理) — Edit Filter (フィルターの編集) をクリックしてクエリ ビルダーを開きます。任意のカード属性 (部署、役職、市区町村、国、ユーザー名など) に条件を追加し、それぞれに演算子 (is equal to (等しい)、is not equal to (等しくない)、contains (含む)、does not contain (含まない)、begins with (で始まる)、ends with (で終わる)、contains data (データがある)、does not contain data (データがない) など) を選択して、And/Or ロジックで条件とグループを組み合わせます。既定では、Account Status is equal to Enabled という 1 つの条件が設定されており、無効なアカウントがグラフに表示されないようになっています。これを変更するまで、プロパティ ペインには No filter applied と表示されます。
  • Exclude Unlicensed Employees (ライセンスのない従業員を除外) — 共有メールボックスやサービス アカウントなど、Microsoft 365 ライセンスが割り当てられていないアカウントを非表示にします (既定でオン)。
  • Exclude Employees with blank Department (部署が空白の従業員を除外) — Department フィールドが空のアカウントを非表示にします (既定でオフ)。
  • Exclude Employees with blank Job Title (役職が空白の従業員を除外) — Job Title フィールドが空のアカウントを非表示にします (既定でオン)。

Filter グループとクエリ ビルダー

Filter グループとクエリ ビルダー

❗ 重要
フィルターと除外は、ディレクトリの読み込み後、ツリーが構築される前に適用されます。フィルターが上司を除外し、その部下を残した場合、その部下は階層の他の部分との接続を失い、ブランチ全体とともにグラフから消えます。グラフを特定の部署に絞り込むときは、その部署の責任者もフィルターに一致していることを確認してください。

💡 ヒント
部署フィルターの具体的な例については、KB50026. Organizational Chart を特定の部署に絞り込んで表示する方法を参照してください。

Appearance (外観)

  • Size (サイズ) — 従業員カードのサイズで、1 (コンパクト、名前のみ) から 4 (大、写真と 3 行のテキスト付き) まであります。既定値は 4 です。
  • Header、Secondary、Tertiary — 各カードに表示する属性です。Header フィールドは常に使用できます。Secondary はサイズ 2 以上、Tertiary はサイズ 4 でのみ表示されます。各フィールドには、Full Name、ID、Department、Job Title、Cell phone、First Name、Last Name、User Name、Email、State/Province、ZIP/Postal Code、Address、City、Country/Region、Office Location のいずれかの属性を設定できます。既定値は Full Name、Job Title、Department です。
  • Show number of direct reports (直属の部下の数を表示) — 各カードに、その人の直属の部下の数を示すバッジを追加します (既定でオフ)。

Appearance グループ

Appearance グループ

Export Formats (エクスポート形式)

PDF と Jpeg の 2 つのトグルで、グラフの上の Export (エクスポート) ボタンで提供される形式を制御します。どちらも既定でオンです。両方をオフにすると、ボタン自体が削除されます。

Microsoft Teams

このグループは、Web パーツが Microsoft Teams 内 (個人用アプリまたはチャネル タブ) で実行されている場合にのみ表示されます。Save current settings as Microsoft Teams default (現在の設定を Microsoft Teams の既定として保存) ボタンは、現在の構成をテナント全体の既定として保存します。これにより、個人用アプリを開くすべてのユーザーに、同じ構成のグラフが表示されます。設定が保存されると、確認メッセージが表示されます。

About (バージョン情報)

ライセンスの状態 (トライアル、アクティブ、期限切れ)、製品バージョン、テナント ID、開始日を表示し、トライアルやアクティブ化のアクションを提供します。

💡 ヒント
テナントへのライセンスの割り当ての詳細については、KB10037. サブスクリプションの表示を参照してください。

設定の概要

グループ設定値既定値
BehaviorChart ModeEntire Company / Employees reporting to specific userEntire Company
BehaviorPerson従業員 (Reports To モードのみ)—
BehaviorAlignmentHorizontal / VerticalVertical
BehaviorLevels to Display1 ~ 103
BehaviorDisplay Search Boxオン / オフオン
FilterAdvanced filteringクエリ ビルダーの条件Account Status is Enabled
FilterExclude Unlicensed Employeesオン / オフオン
FilterExclude Employees with blank Departmentオン / オフオフ
FilterExclude Employees with blank Job Titleオン / オフオン
AppearanceSize1 ~ 44
AppearanceHeader / Secondary / Tertiary15 個のプロファイル属性のいずれかFull Name / Job Title / Department
AppearanceShow number of direct reportsオン / オフオフ
Export FormatsPDF、Jpegオン / オフオン、オン

ページの発行

グラフの状態に問題がなければ、Republish (再発行) (または Publish (発行)) をクリックして、ページを訪問者が利用できるようにします。設定はページとともに保存されるため、すべての訪問者に同じモード、レイアウト、フィルターが表示されます。訪問者が変更できるのは、ズーム、展開するブランチ、検索クエリです。詳細は KB10234. Organizational Chart: エンド ユーザー向けクイック ガイドを参照してください。

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