概要

Password Vault は、資格情報を SharePoint ページ、SharePoint リスト、Vitextra のサーバーには保管しません。各ユーザーの保管庫は、そのユーザー自身の OneDrive にある 1 つのファイルです。この記事では、このファイル、ファイルが置かれるフォルダー、ファイルの作成方法、複数のデバイスで保管庫を使用するときの注意点について説明します。

まとめ

質問回答
ファイル名vitextra-password-vault.json
場所サインインしているユーザー自身の OneDrive のアプリ フォルダー
形式JSON ファイル。エントリのテキスト フィールドは、PIN コードから導出したキーを使用して AES で暗号化されます。ファイルにはソルト、反復回数、確認値も含まれますが、PIN コードもそのハッシュも含まれません
ユーザーごとの保管庫の数1 つ。すべてのページ、サイト、Teams のタブまたはアプリで同じ保管庫が使用されます
作成するのは誰ですか?Web パーツです。ユーザーが初めて開いたときに自動的に作成されます
他の場所に保存されるものは?ありません。SharePoint リスト、Web パーツのプロパティ、ブラウザーのストレージ、Vitextra のサーバーのいずれにも保存されません
要件ユーザーがテナント内に OneDrive を持っている必要があります

アプリ フォルダー

Microsoft Graph は、ユーザーの OneDrive 内に、アプリケーション用の特別なフォルダー (アプリ フォルダー) を用意しています。アプリケーションは、ユーザーの他のドキュメントにアクセスすることなく、このフォルダーに独自のファイルを保管できます。SharePoint Framework ソリューションは、この目的で OneDrive の アプリ (Apps) フォルダーを使用します。Password Vault は、Microsoft Graph のアクセス許可 Files.ReadWrite.AppFolder を使用して、このフォルダーにファイルを保存します (KB10454. Microsoft Graph のアクセス許可 Files.ReadWrite.AppFolder: Password Vault に必要な理由と承認方法を参照)。

このファイルは、他のファイルと同様に OneDrive に属します。組織が OneDrive のコンテンツに適用している OneDrive のアクセス許可、ストレージ、バージョン履歴、ごみ箱、保持の設定がそのまま適用されます。エントリのフィールドは、PIN コードから導出され、ファイルには保存されないキーで暗号化されているため、ファイルにエントリがプレーン テキストで含まれることはありません (KB10452. Password Vault によるデータの保護: 暗号化、PIN コード、ストレージを参照)。

OneDrive のアプリ フォルダー内の保管庫ファイル

OneDrive のアプリ フォルダー内の保管庫ファイル

❗ 重要
vitextra-password-vault.json を削除、名前変更、移動、編集しないでください。Password Vault はアプリ フォルダー内でファイル名によってファイルを検索するため、ファイルに変更を加えると、エントリを利用できなくなる可能性があります。

ユーザーごとに 1 つの保管庫をどこでも使用

ファイルはユーザーの OneDrive に保存されるため、保管庫はページではなくユーザーに付随します。

  • Web パーツのあるページを開いたユーザーには、それぞれ自分の保管庫が表示されます。共有ページや Teams チャネルに Web パーツを配置しても、同僚の間でパスワードが共有されることはありません。
  • Web パーツを追加したすべてのページ、サイト、Microsoft Teams のタブまたは個人用アプリに、同じ保管庫が表示されます。あるページで作成したエントリは、他のすべてのページで利用できます。
  • ページから Web パーツを削除しても、テナントから製品全体を削除しても、保管庫ファイルは削除されません。ファイルはユーザーの OneDrive に残ります。

保管庫ファイルの作成

ユーザーが初めて Password Vault を開くと、Web パーツは保管庫ファイルが見つからないため、アプリ フォルダーに空のファイルを自動的に作成します。続いて PINコードの設定 画面が表示されます。ユーザーが PIN コードを保存すると保管庫の準備が整い、一覧に「このリストにはアイテムはありません。」と表示されます。KB10442. Password Vault で PIN コードを設定する方法を参照してください。

ファイルを削除または移動した場合

保管庫ファイルが削除された場合、名前が変更された場合、またはアプリ フォルダーの外に移動された場合、Web パーツはそのファイルを見つけられなくなります。ユーザーが次に Password Vault を開くと、新しい空の保管庫が作成され、PINコードの設定 画面が表示されます。古いファイルのエントリは、新しい保管庫には表示されません。

削除されたファイルや以前のバージョンのファイルを復元するのは、Password Vault ではなく OneDrive の操作です。組織の設定で許可されている範囲で、OneDrive のごみ箱またはバージョン履歴を使用してください。Web パーツは、アプリ フォルダー内で見つかった vitextra-password-vault.json という名前のファイルであれば、どのファイルでも開きます。復元したファイルは、そのバージョンの保管庫で有効だった PIN コードで開きます。以前の形式のファイルは、正しい PIN コードを初めて入力したときに再びアップグレードされます。

📝 注
Vitextra は保管庫のコピーを保持しておらず、保管庫を復元することはできません。OneDrive のコンテンツのバックアップと回復は、Microsoft 365 と組織のポリシーによって管理されます。

OneDrive を持たないユーザー

Password Vault を使用するには、Microsoft 365 テナント内に、サインインしているユーザーの OneDrive が必要です。OneDrive を持たないユーザーは Web パーツを使用できず、「申し訳ございません。問題が発生しました。ページを更新してやり直してください。」と表示されます。このメッセージのその他の原因については、KB10459. Password Vault が読み込まれない理由: 「問題が発生しました」とアクセス許可のエラーを参照してください。

2 台のデバイスまたは 2 つのタブでの作業

Web パーツは、ページの読み込み時に保管庫ファイルを読み取り、開いているページにデータを保持します。保存 (エントリの作成、編集、削除、お気に入りの設定、PIN コードの変更、失敗した試行のカウンターの更新) のたびに、変更の基になったファイルのバージョン (eTag) が一緒に送信されます。その間に別の場所で保管庫が保存されていた場合、OneDrive は保存を拒否し、Web パーツは最新のファイルを読み込んで、そのファイルに変更を適用します。そのため、別のデバイスや別のタブで行われた変更が上書きされることはありません。

ある場所で保存した変更は、別の開いているページで更新を押した後に表示されます。また、そのページで次に保存やロック解除を行った後にも表示されます。別のデバイスで PIN コードが変更された場合や保管庫がリセットされた場合、開いているページはそれを検出した時点 (更新、保存、ロック解除のとき) で自動的にロックされ、新しい PIN コードを要求します。そのページでは古い PIN コードは使用できなくなります。

💡 ヒント
別のデバイスで行われた変更をすぐに確認するには、Web パーツの右上にある更新ボタンを押してください。OneDrive から保管庫ファイルが再読み込みされます。このボタンは、保管庫がロックされている間も使用できます。

更新ボタン

更新ボタン

新しいファイル形式へのアップグレード後

現在のバージョンの Password Vault は、PIN コードから PBKDF2 でキーを導出する新しいファイル形式で保管庫を保存します (KB10452. Password Vault によるデータの保護: 暗号化、PIN コード、ストレージを参照)。既存の保管庫は、所有者が新しいバージョンで初めて正しい PIN コードを入力したときに自動的にアップグレードされます。エントリは保持されます。

❗ 重要
以前のバージョンの Web パーツでは、アップグレードされた保管庫を開くことはできません。エントリは空の値で表示され、PIN コードも受け付けられません。管理者は、テナントのすべてのアプリ カタログ (テナントのアプリ カタログと、パッケージが展開されているすべてのサイト コレクションのアプリ カタログ) で Password Vault を更新してください。また、更新後、ユーザーは以前のバージョンを使用しないでください。KB10050. SharePoint Online で Vitextra SPFx ソリューションを更新する方法およびKB10361. テナントのアプリ カタログとサイト コレクションのアプリ カタログ: Vitextra アプリの展開先を参照してください。

更新前から開いていたページでは、以前のバージョンが引き続き実行されており、古いデータがメモリに保持されています。保管庫での作業を続ける前に、それらのページを再読み込みしてください。

プライバシーとデータ所在地

保管庫は通常の OneDrive ファイルであるため、ユーザーの OneDrive の他のコンテンツと同じ Microsoft 365 のデータの場所に保存されます。Vitextra は保管庫のデータを受け取りません。Vitextra のすべての製品の概要については、KB10363. Vitextra 製品がデータを保存する場所: プライバシー、データ所在地、GDPRを参照してください。

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