概要
Password Vault は、各ユーザーのエントリを、そのユーザー自身の OneDrive のアプリ フォルダーにある 1 つの暗号化されたファイル vitextra-password-vault.json に保存します。したがって、エントリを見ることができるかどうかは、誰がページを開けるかではなく、誰があなたの OneDrive にアクセスできるか、誰がサインインした状態のあなたのコンピューターを使用できるかによって決まります。以下では、典型的なケースについて順に説明します。
| 誰が | エントリを見ることができるか |
|---|---|
| 同じページを開く同僚 | いいえ。同僚には自分の保管庫が表示されます |
| Password Vault タブがある Teams チャネルのメンバー | いいえ。各メンバーには自分の保管庫が表示されます |
| ページの所有者とサイト管理者 | いいえ。ページにもサイトにも何も保存されません |
| Microsoft 365 / OneDrive の管理者 | OneDrive 内の他のファイルと同様に、このファイルにアクセスできますが、PIN コードなしでエントリを読み取ることはできません。ファイルのコピーがあれば、10,000 通りの PIN コードすべてをオフラインで試すことができます |
| Vitextra | いいえ。Vitextra は保管庫のデータを受け取りません |
| ロックされていないあなたのコンピューターの前にいる人 | PIN コードなしでは何も見ることができません (エントリの名前さえ見えません)。保管庫のロックが解除されている間はすべてを見ることができます |
同じページを開く同僚は、私のパスワードを見ることができますか?
いいえ。Web パーツは常に、サインインしている人の保管庫を開きます。10 人の同僚が同じ SharePoint ページを開いた場合、各自に表示されるのは、それぞれの OneDrive から読み取られた自分のエントリだけです。共有ページに Password Vault を配置しても、パスワードが共有されることはありません。
Teams チャネルのメンバーは、私のパスワードを見ることができますか?
いいえ。Teams チャネルの Password Vault タブは、ページ上の Web パーツと同じように動作します。タブを開いたチャネル メンバーには、それぞれ自分の保管庫が表示されます。これは、そのメンバーが SharePoint ページや個人用アプリで見るものと同じ保管庫です。KB10457. Microsoft Teams に Password Vault を追加する方法を参照してください。
ページの所有者やサイト管理者は、私のパスワードを見ることができますか?
いいえ。Password Vault は、SharePoint のリスト、ライブラリ、Web パーツのプロパティに何も保存しません。ページが保持するのは Web パーツとそのタイトルだけです。ページやサイトの所有者であっても、サイト コレクションの管理者であっても、それを使用する人々の保管庫ファイルにアクセスすることはできません。
Microsoft 365 や OneDrive の管理者は、私のパスワードを見ることができますか?
Password Vault には管理コンソールがありません。管理者が製品を通じて保管庫を表示、管理、ロック解除、回復することはできません。
保管庫ファイル自体は OneDrive 内の通常のファイルであり、Microsoft 365 と OneDrive のアクセス制御によって保護されています。OneDrive 内の他のファイルと同様に、組織のポリシーに基づいてあなたの OneDrive へのアクセス権を持っている管理者、または自分自身にアクセス権を付与した管理者は、このファイルにアクセスできます。たとえば、調査の際、コンプライアンス ツールを使用する場合、退職した従業員の OneDrive が引き継がれる場合などです。エントリのフィールドは、PIN コードから導出され、ファイルには保存されないキーで暗号化されているため、ファイルにアクセスできるだけでは、管理者がエントリを読み取ることはできません。ただし、PIN コードは 4 桁しかありません。ファイルにアクセスできる人は、ファイルをコピーして、10,000 通りの PIN コードすべてをオフラインで試すことができます。PBKDF2 は推測のたびに処理を遅くします。また、5 回の試行制限が適用されるのは Web パーツ内だけです。
❗ 重要
ファイルのコピーに対してすべての PIN コードを試す人に対しては、4 桁の PIN コードによる保護は限定的です。そのため、OneDrive のアクセス制御が引き続き第一の防御線です。Password Vault は、個人が日常的に使用する資格情報を対象としています。管理者アカウント、サービス アカウント、その他の高い特権を持つ資格情報や共有の資格情報については、組織のポリシーに従ってください。KB10452. Password Vault によるデータの保護: 暗号化、PIN コード、ストレージを参照してください。
組織内の他のアプリは、保管庫ファイルにアクセスできますか?
保管庫は、Microsoft Graph のアクセス許可 Files.ReadWrite.AppFolder を使用して保存されます。SharePoint Online では、このアクセス許可はテナント内のすべての SharePoint Framework ソリューションが共有する 1 つのアプリケーションに付与されます。そのため、組織に展開されている他の SPFx ソリューションのうち、同じアクセス許可を使用するものは、サインインしているユーザーに代わって同じアプリ フォルダーを使用します。そのようなソリューションは、保管庫ファイルを読み取ったり変更したりできる可能性があります。ファイル内のエントリは PIN コードから導出したキーで暗号化されていますが、前のセクションで説明した制限があります。管理者は、信頼できる SPFx ソリューションのみを展開してください。KB10454. Microsoft Graph のアクセス許可 Files.ReadWrite.AppFolder: Password Vault に必要な理由と承認方法を参照してください。
Vitextra は、私のパスワードを見ることができますか?
いいえ。暗号化と復号はブラウザー内で行われ、保管庫ファイルはブラウザーと OneDrive の間でのみ転送されます。Vitextra は、保管庫のデータ、PIN コード、PIN コードから導出したキーを受信、保存、バックアップしません。Web パーツが Vitextra に送信するのは、ライセンス チェックと利用状況テレメトリの技術的な識別子だけです。KB10363. Vitextra 製品がデータを保存する場所: プライバシー、データ所在地、GDPRを参照してください。
ロックされていない私のコンピューターの前にいる人は、何を見ることができますか?
あなたが Microsoft 365 にサインインしている間にブラウザーを使用できる人は誰でも、Password Vault のあるページを開くことができます。PIN コードなしでは、その人にはエントリが一切表示されません。エントリの名前さえ表示されません。
- 一覧の代わりに PINコードの入力 プロンプトだけが表示され、ツール バーには更新ボタンしかありません。
- パスワード、ユーザー名、URL、フォルダー、タグ、メモは表示されず、新しいアイテム、PINコードの変更、検索、フィルター、お気に入りは利用できません。
- その人は PIN コードを入力できます。誤った PIN コードはすべて、5 回の上限に数えられます (以下を参照)。
正しい PIN コードが入力されると、パスワードの表示やコピー、新しいアイテム、編集、削除、PINコードの変更など、すべての操作を PIN コードを再度求められることなく実行できます。

PIN コードを入力した後、ページが開いていて使用されている間、保管庫はロック解除されたままです。操作がない状態が 5 分間続いて自動ロックがかかるまで、コンピューターの前にいる人は誰でもパスワードを表示してコピーし、エントリを変更できます (KB10451. 自動ロック: Password Vault が PIN コードを再度要求するタイミングを参照)。また、コピーしたパスワードは、別のものがコピーされるまでクリップボードに残ります。
PIN コードを知らない人が、誤った PIN コードを入力することもできます。誤った PIN コードを 5 回連続で入力すると保管庫はブロックされ、そこから抜け出す唯一の方法は、すべてのエントリを消去するリセットです (KB10455. Password Vault で PIN コードを誤って入力した場合: 5 回失敗するとどうなるかを参照)。
💡 ヒント
コンピューターから離れるときは毎回ロックしてください。また、PIN コードの設定や変更は、画面を誰にも見られない場所で行ってください。PINコードの設定 画面と PINコードの変更 画面では、入力中の数字が表示されます (PINコードの入力 プロンプトではマスクされます)。
エントリを意図的に同僚と共有できますか?
いいえ。Password Vault は個人用の保管庫です。共有エントリ、共有フォルダー、チーム用の保管庫はありません。チームで共有する必要がある資格情報については、組織のポリシーに従ってください。